DASC-21について

質問1-1(著作権利用について1)
DASC-21のシートは複写して使用してよいものでしょうか。
回答1-1:dasc.jpサイトにて公開中のDASC公認シート最新版をそのまま複写してご活用いただいてかまいません。予告なく改訂されることがありますので、ご活用の際は最新情報をご確認ください。
質問1-2(著作権利用について2)
DASC-21の判定システムは自由に構築してよいでしょうか。
回答1-2
DASCは一般社団法人認知症アセスメント普及・開発センターの登録商標です。また、DASC-21判定システムは特許出願中です。システム活用をご希望の場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。
質問2(21項目の活用方法)
DASC-21の項目を分割し、他の認知症アセスメントシート等と合体してもよいでしょうか。
回答2:DASC-21は21項目に対する総合点数と認知症の重症度を反映する項目の重症度を評価により総合的に判定するものです。シートの項目を分割して使用することは推奨できません。
質問3(重症度評価)
現在、認知症の疑いで薬剤を開始予定の方に以前からDASCを使用していました。認知症診断後の症状の進行や内服効果の判定などの評価にもDASCは使用できるものでしょうか。
回答3:DASC-21は認知症のスクリーニングと重症度の目安をみるものであり、診断ツールではありません。認知症の確定診断のためには専門医による総合的な判断が不可欠です。この点をふまえたうえで回答いたしますと、投薬後の進行・改善効果判定について(診断レベルで)確実なことが明らかになるとはいえませんが、コメディカルや家族等の立場から重症度の目安に利用することは有用と思います。(粟田)
質問4(A・B項目について)
DASC-21(ダスク-21)のA・Bは採点には含まれませんが、評価対象者が「少し感じる」と答えた場合、どのような認知症の程度と判断すればいいのでしょうか。
回答4:DASC-21のA・B項目は採点に含まれておりません。これは、A・B項目が認知症を検知する感度を十分に有していないことによります。このため、A・B項目は面接の際に最近の認知機能の概況をとらえる導入の質問として活用し、認知症の有無と程度の検出にはDASC-21の1~21項目の内容と程度を確認することによって判定します。導入のA・B項目で「少し感じる」場合でも、DASCの1~21項目の総合点が31点未満であれば正常域と判断します。
質問5(MCIの検出について)
地域貢献事業としてMCIの方を対象とする事業の検討をはじめています。DASC-21をMCIのスクリーニングツールとして活用することはできますか。
回答5:老年精神医学雑誌 第26巻第6号(2015.6)『地域在住高齢者を対象とする地域包括システムにおける認知症アセスメントシート(DASC-21)の内的信頼性・妥当性に関する研究』論文をご参照ください。-地域在住高齢者を対象としてDASC-21を用いた調査を行った結果、CDR 0(正常)とCDR 0.5(MCIレベル)の方の判別はご本人の生活の様子をよく知るご家族等から情報が得られる場合には一定程度の判別でき、独居高齢者等ご本人からの情報だけでは有意に判別することは困難とわかりました。このため、いわゆるMCIの判定ツールとして「無条件に」DASC-21を用いると、かえって判定できない(取りこぼす)こともありえます。この点にはご注意ください。
一方、DASC-21は認知機能障害と生活障害+ADLの状況をとらえますので、評価により認知機能や生活障害の項目に何らかのチェックが入る方には、その障害の存在をもとに、早い段階から支援のネットワークづくりを開始する契機になろうかとおもいます。

研修について

操作マニュアルはありますか?
こちらからダウンロードをお願いいたします。